「ピカラねっと」で自前のルーターを接続する方法(メッシュWi-Fi)【2025年4月】

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この度、インターネットの環境をグレードアップしてみました。

結果的に最大接続デバイス数が増え、通信速度も爆上がりしました。

ただ、ネット回線をピカラで契約している場合は少し手順が必要だったため、備忘録として残しておきます。

ピカラのネットを利用していて、レンタル品でないルーターを接続したい人は参考にしてください。

ネット環境

こちらのネット環境は以下の通りです。

●サービス名:ピカラ〇〇〇ねっと(地域名)

●速度プラン:1ギガプラン

●セットメニュー:ピカラでんわセット

●ルーター:Aterm wh832a(レンタル品:メーカー・・・NEC

あとで書きますが、電話がセットになっていることによって、自前のルーターを接続する際にちょっとした作業が必要になります。

自前のルーターを接続しようと思った経緯

私は Wi-Fi に接続しているデバイスが個人で10台以上あり、一緒に住んでいる人と合わせると十数台になります。

先日から、どこかのデバイスが一時的につながらなくなる現象が多発しており、原因を調べたところ、ルーターの性能の問題だということが判明しました。

ピカラからレンタルしているルーター「Aterm wh832a」が安定して接続を維持できるデバイス数は10台程度のようです。

ものすごく不便を感じるという状態ではなかったですが、今後もデバイスは増えていくだろうと予想されますし、日々のストレスをなくすための投資だと考え、高スペックのルーターを購入することにしました。

準備したルーター

新しく購入したルーターはバッファローのルーターです。

メーカー:buffalo

製品名:WSR-5400AX6

Wi-Fi規格:Wi-Fi6

最大接続数:30台

価格は新品で15000円前後です。(2025年4月現在)

私はとくに新品である必要がないと考えて、中古品を購入しました。(9000円弱でした)

注意:中古品を購入する場合は不具合などがあった場合に返品対応してもらえるか事前に確認しておきましょう

接続手順

先に最終的な接続状態のイメージ図をお示しします。

最終的にはこのような構成になります。

光回線をひきこんでいるモデムからレンタルしたルーターを介して自前のルーターに接続する方法をとっています。

なお、私はメッシュWi-Fiを追加して2階にも届きやすくしておりますが、メッシュWi-Fiに対応できるルーターが複数台(最低2台)必要になります。

必ずしも必要なわけではなく、不要な方は1階の構成のみでも問題ありません。

(ただ、メッシュWi-Fiを使用したことで2階の仕事部屋へのWi-Fiが爆速で届くようになったため、オススメです)

1.ピカラにレンタルルーターの機能をOFFにするよう依頼

さっそくですが、ピカラのサービスセンターに連絡をします。

電話・メールのどちらも問題ないですが、電話のほうが早いです。

連絡先はレンタルしたルーターの背面に電話番号が記載されているかと思います。

電話で “自前で購入したルーターを接続して利用したい” 旨を伝えると、オペレーターの方から方法を教えていただけます。

どうやら、レンタルしたルーター(Aterm wh832a)には電話線がつながっているため、電話機能を残すためにレンタルしたルーターは残さないとダメなようです。

ただ、ルーターにさらにルーターを接続してしまうと機能の干渉を起こしてしまうため、オペレーター側のほうでレンタルしたルーターの機能を停止してもらいます。

もしかしたらルーター機能を残したまま接続しても問題ないかもしれませんし、そういう内容のWeb記事も見たことがあります。ただ、今回はオペレーターの方からこちらの方法を指示されたため、それに従います

こちらで何か作業をするわけではなく、基本はオペレーター側での作業や契約者の情報確認などになります。

2.自前のルーターの設定&接続

オペレーターからルーターの機能をOFFにした旨を聞いたら、電話をきってもらって大丈夫です。

レンタルしたルーターに購入した新規のルーターを有線LANで接続します。

まずは購入したルーターの設定を行います。

背面などに、ルーターの設定を行うスイッチがあるかと思います。

スイッチのうち、「AUTO」「MANUAL」では「MANUAL」にしてください。

次に、「ROUTER」「AP」「WB」では「ROUTER」にしてください。

これで、強制的にルーターとして機能させることができるようです。

私の場合はbuffaloのルーターのため、上記のような設定でした。メーカーによって設定内容がことなるかもしれないため、ピカラのオペレーターに確認するか、メーカーの説明書を確認しましょう。

ルーターの設定が終われば、ルーターの電源を入れて有線LANをレンタルしたルーターと接続しましょう。

このとき、レンタルしたルーターの有線LANはLAN端子、購入したルーターの有線LANはWAN端子に接続してください。

これでレンタルしたルーターと購入したルーターの接続は無事完了です。

3.インターネット設定

無事ルーターが起動し、問題なくWi-Fiが機能すれば、PCやスマホとWi-Fiで接続することができるはずです。

(接続する際のパスワードなどは購入したルーターのものになります)

ただし、まだインターネットを利用できる状態ではなく、接続しているルーターからつながるインターネットがピカラ契約であることを確認する必要があります。

購入したルーターとWi-Fiで接続したデバイスでインターネットを開こうとすると設定画面が起動すると思います。

(こちらもメーカーによって挙動がことなるかもしれません)

設定画面の中で、インターネットの「PPPoE」を入力する項目があるはずです。

そこに、ピカラの契約書類等に記載のあるPPPoEのユーザー名とパスワードを入力してください。

入力内容に間違いがなければ、ルーターのインターネット接続が完了します!

お疲れ様でした。

無事どのデバイスでもインターネットが利用できるはずです。

4.+α IPv6の削除

こちらは絶対ではないかもしれませんが、オペレーターの方から設定したほうがよいと説明されたため、記載しておきます。

インターネットの設定画面において、IPv6を設定する項目がある場合はIPv6をOFFにしておきましょう。

ピカラの光回線において、自前のルーターを使用する場合はIPv4になるのですが、IPv6が有効になっていると、あるはずのないIPv6を探してしまい、接続が途切れ途切れになることがあるそうです。

不安な方は、IPv6をOFFに設定することをオススメします。

+α メッシュWi-Fiの構築(buffaloの場合)

さて、この記事の内容から少しそれてしまいますが、2階の仕事部屋に快適にWi-Fiをとばしたいと考えたため、メッシュWi-Fiを構築してみました。

思いのほかあっさりできてしまったため、メッシュWi-Fiを構成でいるルーターなどを複数台お持ちの方は挑戦してみることをオススメします。

なお、メッシュWi-Fiの構成において、モデムなどと優先でつながっている親機(今回であれば、これまでの手順でレンタルしたルーターと接続したルーター)のことを「コントローラー」、2階などに設置することでWi-Fiの接続範囲を広げる子機を「エージェント」と言います。

今回、エージェントとして使用した機械は以下のものです。

メーカー:buffalo

製品名:WSR-1800AX4

Wi-Fi規格:Wi-Fi6

お分かりかと思いますが、こちらはもともと私が使用していたルーターになります。

しらべてみたらメッシュWi-Fiに対応してるじゃん!ってことで構築に挑戦してみました。

buffalo以外のメーカーの場合は方法などが全くことなる可能性がありますので、メーカーの説明書等を参考にしてください。

1.コントローラーのメッシュWi-Fiを有効に設定

メッシュWi-Fiの発信元となる親機=コントローラー自体がメッシュWi-Fi機能をOFFにしていると構築はできないため、まずメッシュWi-Fi機能を有効にします。

設定はPPPoEを設定したときと同じ設定画面の中で、どこかにメッシュWi-Fi機能を有効にする場所があるため、見つけましょう。

ひとまず有効にしておけば、コントローラー側の作業はおわりです。

2.エージェントを初期化

2階に設置してWi-Fiの接続範囲を広げるためのエージェントは、今回メッシュWi-Fiを構築するにあたって一度まっさらな状態にする必要があるため、初期化作業を行います。

メーカーの説明書などを確認し、エージェントとして使用する子機を初期化しましょう。

(buffaloの場合は押しピンなどで押せるボタンがあり、3秒程度長押しすると初期化される設定になっていました)

3.エージェントの設定

次に、エージェントの設定を行います。

スイッチのうち、「AUTO」「MANUAL」では「MANUAL」にしてください。

次に、「ROUTER」「AP」「WB」では「WB」にしてください。

こちらに設定することで、エージェントとして機能させることができます。

4.エージェントとコントローラーを接続

エージェントの機器を電源に接続し、POWER、WIRELESSのランプが緑色に点灯していることを確認してください。

次に、エージェントのAOSSボタンを2秒程度長押しします。

長押しすると、WIRELESSランプが緑色に連続点滅するようになります。

エージェントの機器が点滅している間に、コントローラのAOSSボタンまたはWPSボタンを押します。

ボタンを押すことで、コントローラーとエージェントが互いを探して接続しようとします。

接続がうまくいった場合はエージェントのWIRELESSランプが緑色に点灯します。

一度うまくいけばエージェントの機器にメッシュWi-Fiの構築情報が記憶されるため、電源を切って、2階にもっていって再度電源を入れてもしばらくするとWIRELESSランプが緑色に点灯して接続することができます。

5.念のため確認

これでメッシュWi-Fiを構築することができました。

ただ、メッシュWi-Fiが本当に構築できているのか、ぱっと見ではわかりません。

一応、buffaloの場合はインターネットの設定画面で確認することが可能です。

コントローラー側のインターネット設定においてメッシュWi-Fi機能を有効にしたかと思いますが、そちらの画面を再度見に行きましょう。

表示の中に、台数の表示があると思います。

私の場合は接続した台数(2階に設置したエージェントの数)が1台のため、「1台」と表示され、メッシュWi-Fiが問題なく構築されていることが確認できます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ピカラの光回線は電話とセットにすることで安く利用でき、またルーターも無償でレンタルすることができるため、サービスとして優秀だと思います。

ただ、多くのデバイスを接続することを想定していないようなので、私のように数多くのデバイスを利用されている方は本記事を参考に自前のルーターの接続に挑戦してみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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