今回はホンダのハンターカブCT125(JA65型)にウィンドシールドを取り付けたので、取付方法や注意点、しばらく使ってみての感想などをまとめました。
「ハンターカブを購入したけど、どのウィンドシールドにしようか迷っている」という方や「取付に必要な道具などを知りたい」という方のご参考になれば幸いです。
目次
なぜウインドシールドを取り付けるか
ハンターカブには標準でウインドシールドはついていません。したがって、メーカー品を別途購入して取り付ける必要があります。
そこまでしてウインドシールドを取り付ける理由は以下になります。
1.ハンターカブは正面からの風圧が大きい
ハンターカブは地面に対して身体が垂直な姿勢で運転することになります。したがって、正面からの風を身体全体で受けることになり、50~60キロで走行しているときはそこそこの力が身体にかかります。
短時間の走行なら問題ありませんが、長時間になると疲労の原因になってしまいます。
大きさによりますが、ウインドシールドはある程度身体への風圧を低減してくれて、長時間の走行時の疲労の軽減にもつながります。
2.飛来物衝突防止
これは先日、離島で夜間に乗り回した時の経験ですが、とにかく夏場の夜間はバイクのライトに向かって突撃してくる虫が多いです。
小さな虫ならさほど問題はありませんが、時速60キロで突撃してくるカナブンは雪玉をぶつけたぐらいの衝撃があります。
自転車でもカナブンは痛いですが、バイクは比じゃないくらい痛いです・・・
また、小さな虫も服にへばりついてしまうため、帰宅後によくみるとメッシュパーカーの隙間に死骸がたくさん・・・なんてことになってしまうかもしれません。
さらに、運転中は思わぬ飛来物が正面から飛んでくるかもしれません。虫と同様、静止時は問題ない飛来物でもバイクの走行中は危険物に変わります。
ウインドシールドはそういった虫からの攻撃(?)や危険な飛来物から身体を守ってくれる効果があります。
3.スマホの取付位置確保
本来のウインドシールドの役割とは離れますが、私はこれ目当てで取り付けたといっても過言ではありません。
ハンターカブは地面に対して垂直な運転姿勢も相まって、運転中、メーターまわりの情報がすごく見づらいんです。
私が短足胴長というのもありますが・・・
ウインドシールドにはマウントバーがついているタイプがあり、スマホやナビなどを取り付けることが可能です。
メーター廻りと比較して運転中の視界内にナビなどを設置することができるため、行き先確認などを安全に行えるようになります。
ハンターカブに設置可能なウインドシールド
ハンターカブCT125に取付が可能なウインドシールドは各社から販売されています。代表的なものは以下になります。
・ZETA アドベンチャー ウィンドシールド マウントバー付
・ホンダ 純正 ウインドシールド
・デイトナ ウインドシールド RSシリーズ ショート・ロング
・旭風防 ミドルスクリーン ポリカーボネイト樹脂
ハンターカブのカスタム品は多く、探せばたくさん出てくると思います。バイクに取り付けた姿をイメージしながら探すこともバイク趣味の醍醐味のひとつ!ですよね。
上記以外にも各メーカーが出しているので検索をしてみてください!
ZETAのウインドシールドに決めた理由
ハンターカブCT125にとりつけができるウインドシールドが多数ある中で、私がZETAのウインドシールドに決めたのは以下の理由からです。
1.見た目がそこそこ良い
まずは見た目が大事!
とくにウインドシールドは全体への見た目の影響が大きいパーツなので、自分が納得するものを選ぶことをお勧めします。
私はウインドシールドのデザインに関してはすっきりとした見た目が好みだったため、ホンダのものとZETAのものが候補でした。
最終的にはシンプルさと無骨さのバランスが良いと感じたZETAを選びました。
ちなみに、純正にしなかった理由は取付にフロントキャリアが必須だったからです。
いずれフロントキャリアをつけたいとは考えているものの、ここで種類が固定されてしまうのがなんとなくもったいない気がして、純正のものは候補からはずしました・・・。
2.マウントバーの位置が良い
先ほど、ウインドシールドを取り付ける理由でも述べましたが、ハンターカブは運転姿勢により運転者の視点が高く、ハンドルまわりのメーターなどの情報が見づらいという欠点があります。
そのため、こちらについてもマウントバーがついているホンダ純正のウインドシールドとZETAのウインドシールドが候補でした。
純正のウインドシールドには16Φ程度のマウントバーがついています。(マウントバーの径は推定ですので、正確な径を知りたい方はホンダに問い合わせることをお勧めします)
一方、ZETAのマウントバーは22.2Φの太さとなっています。
純正とZETAのマウントバーを見比べたときに、太さからくる無骨さみたいなものがZETAのほうがハンターカブに合うのではないかと感じました。
また、22.2Φという太さはどんなアクセサリーの取付も可能な大きさで、かつ、しっかりと留められる感じがしたのも決め手でした。
取付に必要な道具
ハンターカブにZETAのウインドシールドを取り付ける際、必要になる道具は以下になります。
最低限必要なもの
六角レンチ(面幅6mm)
※ソケットレンチ+ハンドルでも可
あったら良いもの(作業性UP)
トルクレンチ
ラチェットハンドル
軍手・ゴム手袋(厚手)
ねじ保管用の容器
養生テープ
取付手順
ハンターカブにZETAのウインドシールドを取り付けた際の手順を説明します。
※ZETAのウインドスクリーンは、スクリーンの上下を入れ替えることでショート・ロングの仕様を切り替えることができます。今回はショートでの取付です。
下準備①:アッパークランプとマウントバークランプをかるくキャップボルトで固定
取扱説明書とは手順が違いますが、あらかじめマウントバーを固定するためのアッパークランプとマウントバークランプをかるくキャップボルトで留めておきます。
後ほど、マウントバーを固定する際に0からマウントバークランプを留めるとなると、バイクのブレーキホースなどが邪魔で作業がしにくいためです。
留めるとは言っても、マウントバーが簡単に抜き差しできるくらいゆるくでOKです。
下準備②:マウントバーにスクリーンを取り付けておく
先ほどと同様にマウントバーにもスクリーンを取り付けるためのスクリーンアダプターとスクリーンを取り付けておきます。
スクリーンはバイクの中央に来るように位置調整をする必要があるのですが、先に設置しておくことで後の作業を省略することができます。
(先にやるか、後にやるかの違いですが、屋外でやるより屋内でゆっくり調整する方がやりやすいと私は感じます)
1.ハンドルロックする
さて、ここからが本番の取付作業です。
ウインドスクリーンを取り付けるためにハンドルを取り外す必要があるのですが、その際レンチで力をかけるため、まずはハンドルロックで固定することをお勧めします。
2.六角ねじのカバーを外す
ハンドルを外すため、4つの六角ねじをとりますが、その前に六角ねじのカバーを外します。
無理やり大きいマイナスドライバーなどで取ろうとするとカバーが傷ついてしまうため、細いもので慎重に取りましょう。
また、カバーは無くしやすいので落とさないよう注意が必要です。
3.ハンドルを固定している4本の純正ボルト(六角ねじ)を外す
カバーを外したら、4本の六角ねじを六角レンチで外します。(面幅6mmの六角レンチ)
六角ねじをまわすのにそこそこの力がいるため、長いレンチがあれば楽に外せます。
勢い余ってミラーなどにぶつけないよう注意しましょう。
なお、六角ねじは次のアッパークランプ取付に使用するので無くさないようにしましょう。
また、六角ねじをとるとハンドルを固定するものがなくなり、ハンドル高さなどがずれてしまいます。ハンドル高さを変えたくない人はあらかじめ養生テープなどでマークするなどの対策を行っておきましょう。
4.ハンドルにアッパークランプを取り付ける
ハンドルにマウンドバーを固定するためのアッパークランプを取り付けます
固定には先ほど取り外した六角ねじ(面幅6mm)を使用します。
ここで本締めをするのではなく、ハンドルが動かない程度に仮組みをしてください。
ハンドルの高さもここで調整しておきます。
5.マウンドバーの取り付け
説明書通りであればここでマウンドバークランプをとりつけるのですが、ハンドルの狭い隙間での作業になるため結構やりにくいです。
下準備で取り付けておくことでここの作業を省略できます。
マウントバーも完全に固定するのではなく、仮組みの状態にしておきます。
6.ウインドシールドの取り付け
ウインドシールドの取付を行います。
スクリーンアダプターも下準備で取り付けているので作業を省略でき、あらかじめ中央にくるよう調整しているため、ウインドシールドの位置調整作業も必要ありません。
7.ウインドシールドの角度調整・ハンドルまわりの確認
ウインドスクリーンの角度調整を行います。
実際には走行確認してから再度調整するので、ここではざっくりでよいと思います。
ハンドルまわりについては次に本締めをするので乗車姿勢での高さなどを調整しておきます。
8.ハンドル・アッパークランプの本締め
アッパークランプのハンドル部を本締めします。
このとき、本締めは前方→後方の順で本締めを行いましょう。
9.マウントバークランプの本締め
つぎにマウンドバーを固定します。
内側は締め付けにくい場合は外側だけでも問題ありません。
10.ウインドシールドの本締め
ウインドスクリーンも固定をします。
スクリーンに保護シートが付いている場合はここで取ってしまいましょう。
11.全体の調整・ハンドルの動作など安全確認
最後に再度、動作確認を行います。
問題なければ、走行テストをしてみて、ねじのゆるみがないかの確認やスクリーンの角度調整をしてみましょう。
使用した感想
実際に私がZETAのウインドシールドを使用してみた感想は以下になります。
・防風効果は薄い(対策あり)
もともと分かってはいましたが、ウインドシールドの防風効果はそれほど大きいものではありません。
身体への直接的な風は防いでくれるものの、腕、肩についてはガンガン風が当たりますし、低速時の運転だとより効果は薄いです。
対策として、ZETAのウインドシールドは別途ラージタイプを購入・取付することでより防風効果を高めることができます。
ただし、見た目のスマートさはなくなるため、機能性を重視したい方にはおすすめです。
(ラージタイプは取付金具がついていないため、ノーマルタイプの取付金具を購入する必要がある点に注意)
・身体への虫アタックは防いでくれる
狙い通り、飛来物についてはある程度防いでくれます。
特に夏場の夜は絶対必須だと思います。
・マウンドバー最高
ウインドシールドのマウントバーが高い位置についてくれたことでスマホのナビが格段に見やすくなりました。
ナビを確認するのに毎回首を下に下げていては安全性に問題があったので、ほんとに取り付けてよかったと感じています。
・強度はしっかりしている
ZETAのウインドシールドの材質はポリカーボネートで厚さもあり、結構しっかりしています。
ハンターカブは振動が大きいですが、とくにがたつきもありません。
車の流れに乗って時速60km前後で走行したときも問題なく風を防いでくれます。
まとめ
ハンターカブにZETAのウインドシールドを取り付けてみて、総合的に私の満足度は100点です!
取付も比較的簡単でしたし、求めていた機能も十分果たしてくれています。
ウインドシールドを取り付けたいと考えている方はZETAのものを調べてみてはいかがでしょうか。
私がハンターカブCT125(JA65)にZETAのウインドシールドを取り付けたときのレビューは以上になります。
そのほかのカスタムについても記事を書こうと思いますので、ご興味のある方はご覧ください。
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